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今月の施策 | 実際に事業計画作成をしてみましょう!

イラスト本年度開始(4月)に「①なぜ事業計画の重要性と全体像について。」から始まったコラムですが、時が過ぎるのが早く、あと2か月で平成29年度が終わります。そこで、今回と次回3月号で、本年度のコラムで説明してきた集大成である、事業計画(収支計画の立案)の策定について説明していきます。

本題に入る前に、平成29年12月22日に閣議決定された「経済産業省関係平成30年度当初予算案及び平成29年度補正予算案」について触れたいと思います。小規模事業者支援パッケージ事業(小規模事業者持続化補助金等)平成29年度補正予算案額 120.0億円、ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業平成29年度補正予算案額1,000億円など、支援を受けるためには事業計画策定が必要な施策が盛り込まれております。特に、小規模事業者持続化補助金は、ビジネスプランに基づいた経営を推進していくため、商工会と一体となって経営計画を作成し、販路開拓に取り組む費用を支援します(補助率:2/3、補助上限額:50万円、(賃上げ、海外展開、買物弱者対策等:100万円、将来の事業承継を見据えた共同設備投資等:500万円)等)。商業・サービス業の場合は常用従業員数5名以下、その他の業種の場合は常用従業員数20名以下である事業主が利用できます。

詳しくは、「平成30年度経済産業省関連予算案等の概要」をご覧ください。
http://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2018/index.html

1.事業計画作成に必要な骨子

まず、事業計画を作成するためには、骨子が必要となります。骨子とは、全体を構成するうえでの重要な部分のことを言います。さらに、事業計画を作成する目的によっても骨子は変わります。例えば、創業時、新規事業計画時、短中期及び中長期計画策定時、融資、パートナー募集、事業価値の評価、事業拡大の実現可能性評価、事業に必要な支援(補助金申請など)受けるため等、骨子を変えなければ目的を達成することが困難であると思ってください。

(1)一般的な事業計画書(簡易)の骨子例

各骨子について具体的に記載する内容は、「コラム〇月号参照」と挿入していますので、事業計画作成する際には参考にしてください。

  1. エグゼクティブ・サマリー(コラム4・7月号参照)
    事業計画書の要約として、ビジネスプランの要点をまとめたもの
  2. 会社概要
    設立年度、沿革、歴史、業種及び業態、既存事業内容(特徴及び強みなど)、現在の収支状況など
  3. 現状問題及び課題(コラム6月号参照)
  4. 事業の目的及び目標(コラム5月号参照)
  5. 製品(商品)・サービス(コラム10・11・1月号参照)
    コンセプト、提供予定の製品・サービスの特徴、顧客が得られるメリットなど
  6. 市場分析(9・12月号参照)
    市場規模の推定、顧客ニーズに応じた市場の細分化、競合他社との比較及び優位性、ターゲット(顧客)
  7. 販売計画について
    既存及び新規取引先、営業方法、顧客へのPR方法、インターネット活用など
  8. 実施計画
    実施項目(具体的なアクション)、担当者、実施期間(開始及び終了時期)、予算、着地(目標及び成果予定)など。
  9. 経営陣及び実施体制
    組織体制、主要な経営メンバー詳細、協力事業者体制など
  10. 財務分析
    損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー、資金調達など

(2)創業計画書の骨子例

  1. 創業動機(創業されるのは、どのような目的、動機からですか。)
  2. 経営者の略歴等(自身の略歴について(勤務先名、担当業務や役職、身につけた技能等。)
  3. 取扱商品・サービス
    ①取扱商品・サービスの内容、②セールスポイント、③販売ターゲット・販売戦略、④総合・市場など企業を取り巻く状況
  4. 取引先・取引関係等
    ①取引先(取引先名、シェア、掛取引の割合、回収・支払の条件)、②仕入先、③外注先、④人件費の支払い
  5. 従業員
    ①常勤役員人数、②従業員数
  6. 借入状況(法人及び代表者の借入)
  7. 必要な資金と調達方法
    ①設備資金額、②運転資金額、③その資金調達方法
  8. 事業の見通し(月平均及び1年後の収支他)

出所:日本政策金融公庫 借入申込書等  創業計画書加筆
https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html

2.小規模事業者持続化補助金申請に向けた事業計画作成について

補助金申請の作成(H28年補正を前提)について、骨子を踏まえて説明していきたいと思います。

企業概要
審査員は御社及び事業内容を知らない前提で記載をお願いします。ここでは、どれだけ自社のことが現状把握できているのかがポイントになります。写真を活用し審査員がイメージできるように記載してください。

【記載内容】

1.自社の概要

  • 創業及び設立、沿革、許認可、知的財産など
  • どの様な商売をしているのか、業種及び業態、立地、「営業時間」「定休日」「運営体制」など。
  • 取扱商品及びサービス、何を製造しているのか(最終商品もしくは、最終商品までのどの部分を製造しているのか)
  • どの様なお客様が多いか、何が人気あるのか。
  • 受注生産・製品販売なのか、取引先もしくはどの様な企業なのか
  • 現状の客数、取引量、月製造量、客単価、平均単価など。
  • 製品・サービス、取引先及び取引業態などの売上構成比。
  • 年間の繁忙期もしくは1日の繁忙時間及び閑散状況、年間、月、日の流れなど
    ほか

2.顧客ニーズと市場の動向

ここから、何故補助事業が必要かという納得させる根拠を記載していきます。その為、自社が行っている事業の現状分析がしっかり出来ているかが問われます。この項番では、「顧客ニーズ」と「市場の動向」2つのことを聞かれています。


①市場の動向

  • 業界特有のニーズ、流れ、流行(トレンド)など(オリンピック需要、環境ニーズ、外国人インバウンド、業界特有の技術、部品などのニーズ)。
  • 地域環境の状況、地域特有のニーズなど(高齢者が多い、ファミリー層の人口が増えている、目の前に大型集客施設がある、観光資源がある、地域特産物がある、近隣の取扱い場所がない等)。
  • 根拠となるデータがあれば、表の作成及び画像で貼り付けてください。

②自社の顧客ニーズ

  • お客様から要望されているニーズ。(このような製品があれば欲しい、機能を追加して欲しい、サイズを小さくして欲しい、WEB販売をしてないのですか、テイクアウトしたい、気軽に食べられる商品、個包・ギフトニーズ等の要望が多い)
  • 自社で対応できる新たなニーズ
    など

【ポイント】

この項目の最後に、記載した市場動向、自社の顧客ニーズがあることを前提で、それを機会として捉え当社として対応できれば、収益拡大することが可能であるといった課題を記載すること。


3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み

ここには、自社が継続的に、事業が出来ている理由を記載して下さい(自社で自慢できることを遠慮無く記載)。

  • 自社特有の技術ノウハウ、知的財産権、他にない優位性、人気商品・人気サービスなど
  • 新聞、雑誌等に掲載された(その理由)、自社の事業(商品・サービス・技術等)で民間・行政などに表彰された内容とその理由など
  • 当社にファン、常連及び固定客が付いているその理由など

【ポイント】

この項目の最後に、上記で記載した「2. 顧客ニーズと市場の動向」を踏まえたうえで、今後どのような特徴を出していくのか、補助金申請する事業に繋がるような課題を記載して下さい。


4.経営の方針・目標と今後のプラン

経営方針と「2. 顧客ニーズと市場の動向」及び「3. 自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を踏まえて、目標とそれを達成する今後のプランを記載して下さい。ここでは、前述からの一貫性及び実現可能性を問われ、3つのことを聞かれています。

①経営の方針

日頃からどの様な思いで商売を行なっているか等、経営理念を前提としたビジョン等を記載して下さい。(例:(1)「創造企業」としてお客様に、企画、品質、納期を重視して新たな機能製品を提案し続けます。(2)近隣住民の憩いの場として、いつも手作りで美味しい、安心できる商品を提供していきます。など)

②本事業終了1~2年後の目標

  • 1~2年後の事業を遂行して到達している姿を記載
  • 自社全体目標とする売上、利益、粗利率、客数、受注数、客単価などの具体的な数字、直近との対比率(どのぐらいアップしたいか)などを数字にして記載して下さい。

③今後のプラン

ここは、目標を達成するための計画概要について、実現可能性を念頭に記載します。事業の実施内容、どの様な新規顧客(ターゲット)を開拓するか、顧客への新たなアプローチなど販路開拓方法など。(それを達成させるための具体的な手段を本事業(補助金を活用して)で実施するという流れにする。)

≪ 補助事業計画書 ≫

1.補助事業の具体的内容について

①具体的な内容について

「4. 経営方針・目標と今後のプラン」を実現するために、本年度実行する具体的な実施内容を記載して下さい。特に補助金申請する補助対象項目について、項目の説明、何故必要なのか、何のために使用するか、成果目標など整合性を必ず取って説明して下さい。

  • 既存事業と何が違うのか、他社と何が違うのか、特徴、工夫等を具体的(可能であれば数字も記載)に記載して下さい。
  • 必ず、販売促進及びPR活動を行ない、既存及び新規販路開拓を行なうことを記載して下さい。

②計画スケジュールについて

  • 記載した各実行する行動について、時系列で開始月と終了月を記載して下さい。

【事業実施スケジュール(例)】


2.補助事業の効果について

  • 「補助事業の具体的内容」を行なうことで、「経営方針・目標と今後のプラン」が達成可能な理由及び根拠を記載して下さい。
  • 実施することによる補助事業での売上、粗利益、粗利率、客数、受注数、客単価などの具体的な数字、具体的な数字の成果及び算出根拠を入れられるとなお良いです。

以上、長文になりましたが参考にしていただければ幸いです。次号は、事業計画作成の続きである「収支計画」について説明します。






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