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あきない知っ得情報TOP=施策バックナンバー一覧=15年11月「中小企業・小規模事業者の人材確保支援」

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今月の施策 バックナンバー

イラスト10月1日、平成26年度補正予算・平成27年度予算に基づく「地域中小企業人材バンク事業」のイベントが追加開催されることになりました。今年8月のイベント開催の発表から、新たに310回のイベントが追加される予定です。

現在、中小企業・小規模事業者の経営課題として、「人材確保」を挙げる割合が急速に増えています。地域中小企業人材バンク事業は、そのような人材確保で困難をきたしている中小企業・小規模事業者を支援するために創設された事業です。

今回のコラムでは、中小企業・小規模事業者にまつわる人材確保の現状や地域中小企業人材バンク事業の内容について取り上げたいと思います。


1.人材確保の現状と人材バンク事業が開始された背景

日本経済を支えている中小企業・小規模事業者(以下、「中小企業」)は、1999年に484万社だったものが2012年には385万社へと大幅に減少しています。正直、約100万社という途方もない数の中小企業が減少している事実に驚くばかりです。

そうした中小企業の大きな課題の1つとして、「人材の確保・定着」があげられています。最近は、大企業を中心とした雇用の拡大、大都市への人口流出、少子高齢化に伴う労働力人口の減少が進んでいるため、地域での中小企業の人材確保はますます厳しくなっています。特に、都市部での就職を希望する若者が多いこともあり、地域の活性化の観点で見ると、地方における人材不足は地域経済の成長を阻害している大きな要因の一つととらえられています。そのため、都市部から地方への円滑な人口流動を促すような人材の循環策が求められます。

他方、中小企業の人材確保に当たっては、大企業に比べて待遇・条件などが一般的に低いと考えられています。また、事業者側から人材側に向けて、魅力などが十分発信できていないなど事業者の知名度が低いこと、さらに事業者・人材双方の理解や取組が不十分なため、一旦就職しても離職してしまうことが多いなどといった問題も存在しています。

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そこで、こうした課題を踏まえ、国は、地域の中小企業がその経営に資する多様な人材を確保することができるよう、様々な支援を行っています。冒頭で触れた「地域中小企業人材バンク事業」もそのうちの一つです。

国では、中小企業と多様な人材を引き合わせるとともに、就職後の定着までを含めた一貫支援を行うことを目的に、現在、地域中小企業人材バンク事業を推進しています。この事業により、将来的には、独自に人材確保から定着までといった仕組みがそれぞれの地域で持続可能なものになることを目指しています。


では次に、地域中小企業人材バンク事業を構成する地域人材コーディネート機関とUIJターン人材拠点という内容を見てみましょう。

2.地域中小企業人材バンク事業の概要

本事業では、全国に「地域人材コーディネート機関」(47都道府県)、「UIJターン人材拠点」(仙台、東京、名古屋、大阪、九州の5拠点)を設置し、これらの機関を中心とした支援を行います。

ちなみに、Uターン(地方出身者が一旦都会へ出た後、出身地に戻って就職する形態)、Iターン(都会の出身者が出身地とは異なる地方の企業に就職する形態)という言葉は、よく聞くものかもしれませんが、Jターンというのは、耳慣れないものかもしれません。これは、地方出身者が一旦都会へ出た後、出身地とは異なる地方の企業に就職する形態をいいます。たとえて見れば、北海道出身者が東京の大学に進学し、その後沖縄の企業に就職するような場合がJターンに含まれます。


<図表1:地域中小企業人材バンク事業スキーム図>

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(1) 地域人材コーディネート機関

この機関では、地域の中小企業のニーズを踏まえ、地域内外の若者、女性(主婦など)、シニアなどの多様な人材から、構造的な課題のひとつである中小企業の「即戦力人材」を広く発掘し、多様な人材と中小企業のマッチングから定着までを一貫して支援します。

具体的には、全国47都道府県で公募により実施事業者が選定され、各地で合同企業説明会や短期就業体験、その他各種セミナーなどを開催します。地域人材コーディネート機関を各地域で公募するのは、地域の中小企業・小規模事業者の実態をよく知る者が事業者と人材の橋渡しをすることが重要という認識からです。


(2) UIJターン人材拠点

UIJターン人材拠点においては、都市部の若者を対象に、地域の中小企業・小規模事業者の経営に資する人材等を発掘するため、企業説明会や交流会といったイベントや各種広報活動等を通じて、地域の中小企業・小規模事業者を紹介するとともに、地域人材コーディネート機関と連携し、人材のマッチングを促進します。都市部での人材発掘と地域中小企業の魅力や人材ニーズの発信を行い、地域人材コーディネート機関にその職務をつなげていくということが大きな役割と言えます。



イベントについては、地域中小企業人材バンク事業のポータルサイトで確認ができます。是非ご覧いただき、参考にしてもらえればと思います。具体的な内容については商工会で説明を訊くのも良いでしょう。


<図表2:地域中小企業人材バンク事業ポータルサイト>

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【URL】
http://www.chusho-jinzaibank.jp/



今回のイベント開催追加により、本事業によるイベントは年間1,000回以上行う予定となりました。中小企業で35万人程度の人材が不足する中、若者とともに、発掘が難しい主婦やシニアも対象に、今年度これらイベントでは10万人の参加を目論んでいます。

また、本事業により、5年後には、中小企業の人材不足状況を可能な限り低減することとともに、各地域や中小企業・小規模事業者における取組の自立化も目指しています。

地域中小企業人材バンク事業が、人的な経営資源に寄るところが大きい中小企業で、必要とする優秀な人材の確保・定着につながることに期待がもたれています。

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