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あきない知っ得情報TOP>>FAQ情報化>>失敗事例−2 経営者の自己満足

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情報化編一覧
■失敗事例−2 経営者の自己満足
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質問

工務店を経営しています。住宅営業での競合が激しくなり、コンペに負けることが増えましたので、営業マンにパソコンを持たせてその場で提案するようにしました。また設計では、構造計算などの確認申請が厳しくなりましたので、変更がすぐ反映される3次元のCADを導入しました。
ところが実際には営業が提案しても、逆に仕様変更などが増えてまとまりにくくなり、3次元の設計も図面を引くのが難しくなるため、時間がかかるようになりました。
何か問題があったのでしょうか?

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答え

不安を解消するため、必要以上にIT化に走りすぎて経営者の自己満足になりやすい場合がありますので、IT投資の目的と期待する効果の構想を立てておくと良いでしょう。

イラスト IT化を進める場合に、経営者の不安がエスカレートしてしまって、本来の社内の実力から考えるとオーバーな展開となってしまうことも珍しくありません。
当初は
「IT化を進めてしまえば、その後は何とかなるかもしれない。」
と考えて、その後多いパターンとして、導入してから半年から1年経ったときに
「せっかく投資したのに生産性が上がっていない。パソコンが使われない。」
と嘆くケースになるのみならず、
「コンピュータと言うのは、実に金食い虫だ。もう色々と情報化の話を言われても、信じたくないし興味もない。」
とアレルギー反応を持ちやすくなりますので、長い目で見てロスになることが多いでしょう。

例えばIT投資以外の場合で、自社で事務所兼自宅を建てる場合、計画を定めてから月次の返済計画と減価償却を計算して、「どの程度の規模なら負担が少ないか。」など検討することが一般的です。
しかしIT投資の多くは、最近では検討されるようになりましたが、ほんの少し前まで世の中のムードやトレンドだけで、特に検討されずに導入したケースが多発しました。効率を度外視して自己満足とならないよう、以下のポイントに注意すると良いでしょう。

1.IT投資の目的をはっきりさせる
・簡単には「どのような目的で」・「今抱えている背景と課題は何か」・「会社の今後の方向性として、本当に必要なものか」といったことをきちんと定義しておきますと、大きな失敗や方向のぶれが小さくなるでしょう。

今回の工務店を例に取りますと、
目的:住宅営業の受注率アップと、設計の合理化のため。
背景・課題:
・住宅の着工戸数が今後減少するおそれが高いため、生き残りが厳しくなる。
・施主の要望が変化し、その場でリアルな提案を行うことが求められる。
・設計が合理的に行われ、図面の変更や修正が3次元で1度に出来ることが求められる。 本当に必要か:
・建築の確認申請が厳しくなるほか、構造計算をきちんと行うため、CADソフトでの設計が欠かせない。
・大手のハウスメーカーなど、営業での提案にパソコンを行う場合が増えたため、対抗策として、または施主に喜んでいただくためにパソコンでの提案が必要に。
といったことが挙げられます。

2.期待する効果は何かを明示しておく
・「今の状況の中で解決したい課題は?」
・「意図している効果は何か?」
・「計画の実行と現場を担う社員の教育研修や、受け入れる側の準備は出来ているか」、
などといった観点が欠かせません。

今回の工務店を例に取りますと、 解決したいポイント:競合するコンペの勝率を上げる。設計変更の手間や時間を短縮化する。
期待している効果:
・受注率のアップ・受注単価の向上(営業面)
・コスト削減・設計の品質向上に伴う施主への満足度アップ(設計面)
社員教育:
・大まかなイメージでも、その場でスピーディに間取りを提案できること。
・3次元での設計

といった形であらかじめ構想を進めておき、加えて社内に十分説明を行って理解を深めたうえで、IT投資を行っていくとより効果が出やすくなります。単純にIT化自体を目的とし、おカネを使ったことに安心してしまうのは、あまり好ましくありません。

一般的には同族で世襲された若い経営者や、ベテランで今までコンピュータアレルギーが強かったにもかかわらず、苦労してパソコンを覚えるようになった経営者で、IT化やパソコン導入そのものが「趣味」となってしまいやすくなりますので、注意が必要です。







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